ベル・エポック時代の伝説の舞台女優サラ・ベルナール。これは古いお写真で、17~18歳頃(1865年頃)のまだあどけなさの残るお顔のもの。でも、どこか清楚さと大人の風情が香ります。撮影は同じ時代のフランスを代表する肖像写真家フェリックス・ナダール(Felix Nadar)によるもの。ナダール親子二世代を魅了し、アール・ヌーヴォーの代名詞でもあるアルフォンス・ミュシャの作品(9点)、舞台ではオスカー・ワイルドの『サロメ』を演じビアズリーにも影響を与え、生涯幾度も演じたと言われるアレクサンドル・デュマ・フィスの『椿姫』、シェイクスピアの『ハムレット』(最初に演じた女優とも言われている)などの舞台、晩年は映画制作(破棄されたものもある)など、最期まで女優であったお方。舞台からの落下による怪我、足を切断という老年期でさえ、演劇への情熱は失せることはなかったという。私は映画や女優さまがとても好きで、さらに魅せられる時代を生きたサラ・ベルナールという美神(ミューズ)が好き。その想いが何故だか大きく深くなっているところ。貧しい私生児として生まれ、当時は卑しい職業とされていた娼婦と女優というお仕事を選び、多くの芸術家たちに愛され影響を与え続けた。時を超えて私は何かしらの美しいエネルギーを頂いているように常に想うのです。
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