1988年 VIRGIN FRANCE
1. Hip Kit
2. Smog
3. Mandolino City
4. Petit Train
5. Perfect Eyes
6. Tongue Dance
7. Singing in the Shower
8. Petite Fille Princesse
9. Harpie & Harpo
10. Ailleurs
11. Live in Las Vegas
フランスにも勿論NewWaveは存在していた。私は70年代末のパンクには間に合わず、所謂ポスト・パンク時代から英国を主として、ヨーロッパのそれらの音に貪欲であった(ニューヨークも)。このレ・リタ・ミツコ(LES RITA MITSOUKO)は大好きで、とりわけ素晴らしきヴォーカリストであるカトリーヌ・ランジェは心の歌姫のお一人でもある。この1988年の3rdアルバムとなる『マーク&ロバート(MARC&ROBERT)』は、彼等のアイドルであるスパークスとの共演作。私はスパークスも大好き!なので、この共演は飛び上がる程に嬉しいものだったし、今でも聴く回数の多いアルバム。
「Hip Kit」と「Singing in the Shower」と「Live in Las Vegas」の3曲でスパークスと共演している。先ず、アルバムの1曲目である『Hip Kit』の楽曲はレ・リタ・ミツコによるもの。カトリーヌ・ランジェのヴォーカルから始まり、あの!ラッセル・メイルのヴォーカルが"Et le velours ~"とフランス語で歌われる。この曲はデュエットではない。ラストに小さな子供のお声も聞こえてきて可愛い。そして、『Singing in the Shower』である。この曲でやっとカトリーヌ・ランジェとラッセル・メイルの夢のデュエットが聴ける。もう初めて聴いた折の私の心は天にも舞うものであったのだ。この曲はロン&ラッセル兄弟による楽曲で英語曲。スパークスとしてキーボードでクレジットされてもいる。アルバムのラスト曲となる『Live in Las Vegas』もデュエット曲であり、楽曲はやはりロン&ラッセル兄弟によるもので英語曲。スパークスはキーボード参加とある。カッコいい曲である。アルバムのオープニングと真ん中、そしてエンディングにこの3曲が入っている辺りにも、レ・リタ・ミツコのスパークスに対する敬意が込められているように想う。
そして、アルバムのプロデュースとミックス、ベースとサックスでトニー・ヴィスコンティが参加している。嘗て、レ・リタ・ミツコが影響を受けたアーティストたちが挙げられていた。エディット・ピアフ、スパークス、デヴィッド・ボウイ、イギー・ポップと。フレッド・シシャンの悲しい死、でもカトリーヌはこれからもソロで充分活動されるお方。私はもうレ・リタ・ミツコとボウイの共演の夢が無くなってしまったことは残念だけれど、これからも彼等のアルバムを聴き続けるだろうし、カトリーヌの活動も楽しみなのだ。夫の死の哀しみはどんなだろう!癌であったというのでその闘病時期を共に過ごしているのだし。フレッド・シシャンはあの細い体で癌を患っていても、最期まであのギターを離さなかったのではないだろうか...。
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