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2010年6月9日水曜日

『私の愛聴盤 VOL.5』 CAROLE LAURE/ALIBIS 1979年

CAROLE LAURE/ALIBIS 1979年 SARAVAH
1.   BACI BACI
2.   JOUE MOI UN TANGO
3.   CROQUE LA LUNE
4.   TANGO DE LORCA
5.   J'AI UNE CHANSON
6.   SCENES DU TRAIN
7.   LA CHANSON DES VOLEURS
8.   LA VALSE DE L'OUBLI
9.   TOUT LE MONDE DIT
10.  LES IGUANES
11.  VOLE PIGEON VOLE



 不思議な妖艶さを感じてならないキャロル・ロールのSARAVAHよりリリースの1st・ソロ・アルバム。女優として、そして何よりもルイス・フューレイとの連名作品で先に知る。SARAVAHというレーベルが好きなせいか、この作品が一等お気に入り。私の弱い優しいピアノ音は全体を覆い、ルイス・フューレイならではの奇妙なデカダンなポップ感覚と軽快なタンゴの織りなす世界。そして、キャロル・ロールのどことなく気怠く浮遊する甘美なヴォイスが実に心地よい。少しダミっとした低音にもゾクっとする。ルイス・フューレイ特有のメロディ、空気感は少しケヴィン・エアーズにも通じるものを感じるのだけれど...。私の好きなナスティ加減が絶妙なのだ。また此処に、もう一つのルイス=キャロルのワンダーワールドがあると思うとクスクス愉快でもある。 
※『BRIGITTE 04号』より

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