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2010年6月9日水曜日

『私の愛聴盤 VOL.3』 SERGE GAINSBOURG/L'HOMME A TETE DE CHOU 1976年

SERGE GAINSBOURG/L'HOMME A TETE DE CHOU 1976年
1. Homme À Tête de Chou 
2. Chez Max Coiffur Pour Hommes 
3. Marilou Reggae 
4. Transit À Marilou
5. Flash Forward 
6. Aéroplanes 
7. Premiers Symptômes 
8. Ma Lou Marilou 
9. Variations Sur Marilou 
10. Meurtre À l'Extincteur 
11. Marilou Sous la Neige 
12. Lunatic Asylum

 
 セルジュのアルバムで一枚を選ぶのは大変難しいのですが、3枚に絞ってその中の一 枚を選びました。この作品は1976年録音の1977年発売盤。この頃はセルジュにとって やや低迷期とされる時期にありながら、何とも素晴らしい作品を発表していた事でしょう!(この前後、多数のサントラ作品にも優れたものは多いです。)クロード・ラランヌという彫刻家の作品にインスパイアされたというこの「キャベツ頭の男」。浮気 な女の子=マリルーをめぐり、狂気の果てに精神病院でキャベツ頭になってしまうと いう狂気と妄想が錯綜する男性の歪んだ愛の物語のコンセプト・アルバムです。邦題の『くたばれキャベツ野郎』もイカシテル!!シュールレアリスムの影響も感じられる、セルジュらしいデカダンな文学の匂いの噎せ返る様な世界がたまらなく大好きです。J'adore ! ! ロック・サウンドにいち早くレゲエのリズムを取り入れたのはセルジュではないでしょうか?(この後、本格的なレゲエ作品を作ります。)メランコリックなメロディやアヴァンギャルドな音と共に語る様に歌う独特の歌唱スタイル。嗚呼!どうしたって永遠のセルジュなのです。また、あとの2枚の作品もいつか紹介させて頂きたいと思っています。

 ※冊子『BRIGITTE 02号』より

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