ページ

2010年6月21日月曜日

『シネマ蒐集 VOL.2』 ペーター・ハントケ 『わらべうた』 ヴィム・ヴェンダース監督の名作『ベルリン・天使の詩』


子供は子供だった頃 
いつも不思議だった
なぜ 僕はここにいて そこにはいない?
時の始まりは いつ?
宇宙の果ては どこ?
この世で生きてるのは ただの夢?
見るもの 聞くもの 嗅ぐものは
この世の前の世の幻?
悪があるって ほんと?
悪い人がいるって ほんと?
いったい どんなだった
僕が僕になる前は?
僕が僕でなくなった後
             いったい僕は 何になる?         

「ベルリン・天使の詩」わらべうた 第2連より
原詞:ペーター・ハントケ

1987年・西ドイツ/フランス合作映画 
監督:ヴィム・ヴェンダース 脚本:ヴィム・ヴェンダース、ペーター・ハントケ
撮影:アンリ・アルカン 音楽:ユルゲン・クニーパー
出演:ブルーノ・ガンツ、オットー・ザンダー、ソルヴェーグ・ドマルタン、クルト・ボウワ、ピーター・フォーク

 ペーター・ハントケ(Peter Handke)はオーストリア出身で現在はフランス在住の作家。ヴィム・ヴェンダース監督とは『ゴールキーパーの不安(1971)』『まわり道(1974)』『ベルリン・天使の詩(1987)』で原作及び脚本を担当しており親交が深かったけれど、ユーゴスラビア紛争でのメディア批判での意見の違い以降は仲がよくないという。自ら監督・脚本の『左利きの女(1977)』ではヴィム・ヴェンダースは製作、ブルーノ・ガンツも出演していました。

0 件のコメント:

コメントを投稿