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2010年6月18日金曜日

『女優とファッション VOL.1』ルル(ルイーズ・ブルックス:LOUISE BROOKS)のボブ・スタイル

 1920年代から30年代。特に”サイレント映画の女優”というと思い浮かぶお方のお一人が、このルイーズ・ブルックス。『パンドラの匣』という伝説の映画を観る前に何枚かのポートレートで知った。黒髪にショート・ボブのヘアースタイルが先ず印象的だった。この当時の女性たちは断髪からファッションも大きく変わる時期で、外に向かうハツラツとした女性たちはある種の革命のように思う。日本でも昭和の初期頃にはモガ(モダン・ガール)やモボ(モダン・ボーイ)という言葉が流行したそうだし、断髪することで帽子のデザインも変わってゆく。少年ぽい女性たちというのだろうか、私の世代だと1980年代に女の子たちのボーイッシュな髪型が流行った(アレンジは多様ながら)。そういえば、私も小学生の頃、おかっぱ頭にしていた(されていたのだけれど)時期があった。大抵は母に髪を切ってもらったり梳いてもらっていた頃、なんだか懐かしい。ルイーズ・ブルックスはグラマーではなかったのも魅力。マレーネ・ディートリッヒはドイツからアメリカ映画へ。そして、ルイーズ・ブルックスはアメリカ(イギリス系のアメリカ人)からドイツ映画へ。そういう逆輸入も面白いと思う。”ルル”の魅力は当時を体験されている方々にとって、どんなに魅惑的な存在だったことだろう!と、ほとんどの出演作を知らない私は夢を馳せる☆

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