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2010年7月26日月曜日

『女優讃歌★美と浪漫』 リリアン・ギッシュに寄せて♪




 リリアン・ギッシュが好き!当然の如く「少女イコン」のリリアン・ギッシュ(1893年10月14日~1993年2月27日)は約1世紀を生き子役時代(5歳頃)から舞台出演、映画デビューは1912年の『牧場の花』(未見)なので18.9歳頃。生涯独身を貫き女優に生きたお方。私は年老いたリリアン・ギッシュのお姿からどうにか一緒に時を歩めた、それだけでも嬉しい。私如きがこの女優さまを語るには畏れ多いのだけれど、可能な限り古い作品も観ている過程に今もある。サイレント期のソフト化されていない作品、またトーキー時代になりグラマーではないリリアン・ギッシュはお払い箱のようになる。でも!スクリーンから舞台に活動の場を移していた。そんな時期に演じた”ハムレット”の舞台などを想像しうっとりするのが精一杯ながら、今も私に夢を与えてくださるのだ。なんて!素敵なことだろう。

 多くのお写真に写る可憐なお姿、特に瞳が大好き!スクリーンに戻って来てからの母親役や祖母役ではカラーの映像。年老いても可愛いお方でどこか凛とした美しさをいつも感じていた。初めて観た作品はロバート・アルトマンの『ウェディング』。大好きな映画のひとつであり、アルトマンお得意の群像劇でお婆さん役だった。『許されざる者』も大好きな作品で、オードリー・ヘプバーンとバート・ランカスターのお姿と共に今も浮かぶ。そして、『八月の鯨』でのベティ・デイヴィスとの共演の姉妹...老いても乙女とはこのようなお方のことではないだろうか!と穏やかな気持ちになれるのだ。『國民の創生』や『イントレランス』を初めて観た時の驚きは喩えようがない!また、『散り行く花』で演じた15歳の少女ルーシー役(26歳の頃)...ああ、泣けてくる。薄倖の乙女の姿は詩情溢れるもの。私は”詩”がとても好きなのだけれど、日本だと大正時代のこの作品に何か郷愁を抱いてしまう。なので映画が好きなのだろう。知らない時代、異国なのに...♪妹のドロシー・ギッシュと共演した作品(『嵐の孤児』)もあるし、お写真でしか知らない『風』や『白鳥』も是非観たいと願っているところ☆

(記:2008年2月20日)

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